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タクシードライバー

バックを背負い入国審査の列に並び、順番を待つ。

一般のインド人とは違う列なので、砂糖に群がる蟻の様に並んでいるインド人を
尻目にすぐ順番が回ってきた。

僕は数回海外を旅しているが、未だに英語が話せない。
簡単な会話すら出来ないのである。
中学・高校と6年間も勉強したのに話せないなんて、外国人には恥ずかしくて
言えたものでは無い。

しかし、今まで何とかなったので今回も何とか上手く行くだろうと勝手に思っていたが、
今回は上手く行かなかった。
インド人の英語はわかり難いとは聞いていたが、本当にわけがわからない。
ゆっくり話してもらっても聞き取れないのだ。

呆れた入国審査官は、「もういい、行きなさい」と言うような事を言って僕を
インドへ入国させてくれた。

めでたく(?)インドへ入国した僕は、空港のプリペイドタクシーを手配して外へ出た。

外には日本ではありえない様な古い型のTATA社製のタクシーが並んでいる。
手配したタクシーを探し、ナンバーを確認して近づいて行くとそこには
頭から顔まで布を巻きつけたこの上なく怪しいイスラム風の男が立っていた。

行き先であるセントラルステーションまでを告げると、「乗りな」と手で合図をした。
バックパックの分を後で荷物料金として取られる可能性が多いにあるので、
先に確認をしておこうと思い聞いてみると、「何を言ってるんだ、要らないよ」と言うような
しぐさをしたので、疑いながらもタクシーに乗り込んだ。

こうして僕は今までの人生で一番、怪しくて、胡散臭くて、謎に満ちた
タクシードライバーとボンベイの街の中心へ向けて走り出した。
by tk-cafe | 2006-12-29 09:52 | 南インド・マレー半島の旅 | Comments(6)

光の絨毯

ボンベイ行きのインド航空の席はガラガラだった。
ほとんどが帰省かビジネスかで利用しているインド人で、東洋人らしき人間は
僕以外にはほとんど居ないようだった。

機内に入った途端、日本人には少し馴染めないニガイ臭いに戸惑ったが、
しばらくすると慣れてくる。

初めてのインド。
正直言って不安が大きいのも事実だった。

ボンベイ空港から市内までの被害はまだ少ないらしいが、デリーの空港から市内に行く
までに被害に遭う日本人の話は散々聞いていたし、ガイドブックでも読んでいた。
タクシーだろうが、空港タクシーだろうが、市営バスだろうがもの凄い割合で
強盗に襲われてると言うのである。
どう言うわけかデリーには深夜着く便しか無いので、空港で一晩明かせば良いのに
何故か皆その足で街へ向おうとする。

ガイドブックにも大きく「危険」と書いてるにも関らず、である。

自分は大丈夫、と言う過信からなのだろうか?

海外ではそんな過信は全て捨てるべきだと思う。
カモは常に自分だと思ってる位が丁度良いのでは無いのか、とまで考える。

あまりにも気持ち的に硬くなり過ぎると旅事態が面白くなくなるので、
ある程度は開放的になる時もあるが完全に気を抜いた事は今までには
無いに等しい。

日本国を出た時点で、日本での常識や価値観なんかは通用しない。


4時間ほどして機体は降下を始めた。

窓から外を覗くと膨大な光が一面に広がっていた。
まるで光の絨毯のように見えた。

ボンベイの街だ。
by tk-cafe | 2006-12-23 19:08 | 南インド・マレー半島の旅 | Comments(7)

カオサンの乗客たち


吹雪の翌日は朝から快晴で青空が広がっていた。
結局、24時間遅れでエアインディアは我々を乗せてバンコクへ飛び立った。

飛行機の中では遅れた分をビールで取り返してやろうとガブガブ呑んだが、
同じ考えのおっさんが前に座っており、ワインのミニボトルを水の様に
流し込んでいた。
挙句の果てに赤ワインと白ワインを交互に呑み始め、何ワインかわからない状態に
なっている。

バンコクに着くとさっそくカオサンに向かい、落ち着いた雰囲気の通称「寺ウラ」の
通りにある宿に運良くチェックイン出来た。

その日の内にボンベイ行きのチケットを手に入れたかったので、いつもはまず
ビアシンを飲んで喉を潤すのだが、宿に荷物を置くとそのままカオサンにある
旅行代理店へ向ったのだ。
e0057760_921397.jpg

幸いにもボンベイ行きの便は毎日飛んでおり、翌々日のチケットが15000バーツ
(約45000円)で手に入れられた。

ネパールのカトマンズ行きの時の様に数日待たなければいけないのかと覚悟を
していたが、以外と簡単に手に入ってしまい少々拍子抜けしたのだが、これで
何も気にせず明後日の出発までビール三昧の時間が過ごせると安心した。

翌日、宿の食堂で朝食をとりながら本を読んでいると、

「あれ?もしかしてtk-cafeさんじゃないの?」

と不意に女の子に声をかけられた。

顔を見ると3年前にインドシナ半島1周の旅した時にカオサンで知り合った
hanaちゃんと言う女の子だった。
彼女はチェンマイで彼氏(タイ人)の家に同居それにしながらバイヤーの
仕事をしていて、バンコクに仕事に来ていたら僕を見かけたらしい。

それにしてもよく顔を覚えていたものだと関心する。

e0057760_9482432.jpg


カオサンロードは一つの乗り物のようにすら思え、そして何か見えない
チカラが働いているのではないのだろうか。

そんな気がする。
by tk-cafe | 2006-12-18 10:05 | 南インド・マレー半島の旅 | Comments(8)

天災と人災

出発の日、関東地方は大雪に見舞われていた。

東京も粉雪が朝から降っており、部屋の窓からの景色は真っ白だった。
しかし、多少の雪では飛行機は欠航にならないとの事を聞いていたので、気にせず
成田空港に向った。

いつも通りに空港に無事に着き、2時間前にはチェックインも済ませた。

搭乗予定時刻は11時半の予定だ。
e0057760_856232.jpg


ここでアナウンスが入る。

雪の為に少し遅れており次回の予定時刻は13時と言う。
まぁ仕方が無いので出国ゲートでバックを枕にし横になって待つ事にする。

予定の13時。

再びアナウンスが入り遅れると告げられる。
同じ事が何回か繰り返され、外が暗くなった頃に嫌な予感が僕の中で
膨らんで来たのだ。

このエアインディアはバンコク経由デリー行き為に乗り継ぎをする人が多数いる。
僕はバンコクまでなのでその辺は問題なかったが、その人達は携帯で連絡したり
公衆電話を使ったりと動き回っていた。

19時の時点でエアインディアの日本人スタッフに、ここまで待たされる理由は
何?と聞いてみると、飛行機の除雪作業待ちで飛行機1台につき30分から1時間
かかると聞かされてさらに不安が大きくなった。
今日中には絶対に飛ぶよな?と聞くが頼りなさげに、おそらく・・・、と言う答えが
返って来てさらに嫌な予感が大きくなる。
22時になり、後2台でエアインディアの番が来るとわかると、乗客達の顔に
安堵の表情が広がった。

そしてついに!となった時にアナウンスが流れる。

「実はエアインディアには除雪出来る道具がございません。よって本日は
 欠航となります。」

乗客全員が唖然とそれを聞いた後に、激しい罵声がスタッフに浴びせかけられた。
散々待たされた挙句に実は無かった、と言ってしまういい加減さが怒りに火を
つけたし、客を馬鹿にして欺いてるにも程がある。
しかもインド人乗務員達はオーバーワークだ、と言って逆ギレをして無愛想な
顔でロビーを出て行った。

ホテルを取れ!と多数の人間が叫んでいる。

当然僕達にはその権利はあるし、用意されてるものと思っていた。
しかし、ホテルを取ろうにも周りの航空会社が成田中のホテルを押さえてしまい、
金の無いエアインディアは飛行機の席にある毛布を乗客に配る事しか出来なかった。

嫌な予感が当たってしまった、当たらなければ良かったのに・・・。

本当なら今頃は、汗をかきながらビアシンを飲んでるはずが、冷たくて硬い床に横になり
毛布に包まりながら夜を迎える事になろうとは・・・。


やはり旅は予定通りに行かないのだ。
by tk-cafe | 2006-12-14 09:05 | 南インド・マレー半島の旅 | Comments(6)


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