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意味の無い地図

タカハシとの再会をした翌日、見送られながらカトマンズに戻った。

2日後にはバンコクに戻らなくてはならない。
その前にもう一度迷宮みたいなカトマンズの街を歩いておこうと街へ出る。
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相変わらず迷ってしう街並み。
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地図なんて今更見る気にならない。
どうせ見たところで迷ってしまうのだから。

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ダルバール広場に着いて木陰でぼけっーとしているとガイド達が話し
かけてくる。
しかし、嫌な感じは全くしないような連中だった。

彼らはここ何日も仕事にありつけていないと言いながらも、僕にしつこくガイドを
持ちかける事無く下ネタで大盛り上がりをしていた。

あまりにもみんなで笑っていたので城を守る兵士もチラチラ見てくる有様だ。

やはり下ネタは国籍問わず男達が盛り上がれる話題なのだと思った。

またいつかカトマンズに来た時はガイドをしてもらうよ、と伝えてその場を
手を振って離れる。
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上には手が届きそうな位に近い空が広がっていた。

この空ともお別れかと思うと、何故か故郷を去るかの様な
センチメンタルな気持ちになってしまった。





そう、もうお別れなのだ。
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by tk-cafe | 2006-07-31 09:16 | ネパールの旅 | Trackback | Comments(2)

月の明りに照らされて


夜になり満月が顔を出した時、思わず声を出してしまうほど月の光が
強く、そして輝いていた。

電灯などがほとんど無いナガルコットだったが、月の明りだけで
十分歩けるほど明るかった。
逆に言うと電灯が無かったおかげで月光の強さを感じられたのだ。

なぜ夜に山道を歩き出したかと言うと、とんねるずの木梨則武氏そっくりの
ネパール人がいて、その彼が食堂をしていると言う。

微妙な地図を頼りに月明かりの山道を歩き、途中で道を尋ねながら
それらしき店の前まで着く。

店の前に人影があったので

「ノリタケ?ノリタケ?」

と聞くと

「イエス!ノリタケコーヒーショップ!」

と、ノリタケ本人が出迎えてくれた。
本物よりかなり小柄ではあったが確かに顔はそっくりである。

店に入ると、奥の方に目を充血させた日本人がネパール人を相手に
意味不明な事を言いながら煙を口から出していた。

ビールとつまみを頼んで日本語の旅情報ノートをパラパラとめくり
ながら注文を待っていると。

「あれ?加藤君じゃないの?」

と聞いた事がある声がする。

ふと見るとポカラで出会ったタカハシが店に入ってきていた。
タカハシも同じ日にナガルコットに来ていたらしい。

月明りは再会への道も照らしていてくれたのだった。
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by tk-cafe | 2006-07-26 22:55 | ネパールの旅 | Trackback | Comments(2)

7年目の約束


東京に来たばかりの頃に、当時の職場の友人達とキャンプを
しようという話になった。

しかし、実行に移される事も無く時間だけが過ぎて行った。

そして2006年


ついに約束が果たされる事になった。

場所は奥多摩。

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曇ったり雨が降ったりのあいにくの天気だったが、キャンプ自体が
十数年振りだったので楽しい時間が過ごせた。

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生ぬるいビール、肉も焼け過ぎか生焼け。

でもこう言うのが逆においしかったりするのがアウトドアの醍醐味なのです。
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by tk-cafe | 2006-07-25 09:20 | 日々のできごと | Trackback | Comments(2)

山と雲 そして月


バスは小さな広場に着き、降りて行くと色んな宿の客引きが集まって
来ていた。

マイホームゲストハウスで貰っていた名刺の地図を頼りに目的の宿を探す。

少し歩き、視界が拓けた場所にそのゲストハウスは建っていた。
チェックインをすまし部屋に入ると、想像していたよりも広く、窓からの景色も良かった。
さらにバスルームが清潔でしかも広々とし、お湯が出るのだった。
(と言ってもしばらく水しか出なかったので従業員を呼んで対処してもらったが)

夕方になり、屋上に登った僕を待っていたのは、ポカラ以来のヒマラヤ山脈だった。
大きな雲が風に流されて自由に形を変えながら移動している。
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夕方だったのでかなり気温が下がり、薄着だった僕はかなり寒かったが、
雲の動きや山々を照らしている夕陽を変化を見てるのが面白くてしばらく眺めていた。

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夕陽が沈むと、満月がまるで出番を待っていたかのように
顔を出そうとしていた。
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by tk-cafe | 2006-07-20 10:25 | ネパールの旅 | Trackback | Comments(6)

日本人の心


黄色の水が出るホテルを1泊して、翌日は愛すべきマイホームゲストハウス
に移動した。
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バンコクに戻るまで数日だったが、カトマンズで全て過ごすのは勿体無かったので
Hちゃんのお勧めしていたナガルコットへ向かう事にした。

ゲストハウスの1階にある同じオーナー経営の旅行代理店で、顔見知りの
あんちゃんからバスのチケットを購入する。

その時に「宿はどうするの?」と聞かれていつも通りに向こうに行ってから
決めると伝えると、知り合いのゲストハウスを紹介してくれると言う。

値段は500ルピー、安くは無いが広くて場所も良いと言うので予約してもらった。
それよりも、合計すると10日以上も通常より安く泊まらせて貰ってるのがあったので
その分を考えてもお釣りが十分来る位だと言う理由があった。

翌日、バスの集合場所に行くとミニバスが待機しており白人や韓国人が日本人が
パラパラと集まりだし、時間通りにバスは出発した。

僕の横の席には添乗員のネパール人が座っていて、以上に上手な日本語で
話しかけてくる。

日本の歌が好きらしくパフィーから河島 英五まで良く知っていたので、日本びいきの
面白い奴だと思って話していると泊まる宿の話になった。

僕はいきさつを話し、値段と泊まる宿の名前を言うと彼は

「あ~あやられちゃったね~(ボッタクラれたね)、俺の紹介する宿だと
 もっと安く済んだのに~」

自分が納得した値段で決めた宿をその一言で済まされた僕は、先ほどまでの
気持ちは一気に無くなり、話す気どころか横に座っているのも嫌になった。
そして彼に一言だけ

「お前には日本人の義理と人情がわからんのや」

と、言ってそこからは話しかけられてもほとんど無視という態度を取った。
すると僕に脈が無いとわかったのか、前の席に座っていた別の日本人に話しかけ
て宿を紹介しようとしている。


僕はバカバカしくなり目を閉じてナガルコットに着くまで眠る事にした。
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by tk-cafe | 2006-07-18 10:33 | ネパールの旅 | Trackback | Comments(2)

ボンベイ 爆弾テロ

深夜2時、仕事場でヤフーの画面をふと見ると
『<インド>鉄道施設で連続爆発、137人死亡 ムンバイ』
の記事があった。

言葉が出てこない。
なぜなら数ヶ月前に、まさにその鉄道や駅を利用していたからだ。
天災ではない人災、しかもテロ。
タイ南部やスリランカ・インドを襲った津波とは全くワケが違う。

もしその時にテロが行われていたら自分が巻き込まれていたかも知れない。
もちろん命があったかなんて誰にもわからない。

他人事ではない出来事に冷や汗が出る。
同時に駅の構内にいた人々や野良犬の事が脳裏に浮かぶ。

運が良いか悪いか、ただそれだけで人生が終わるか続くかなんて
あまりにも残酷ではないだろうか。
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自分が巻き込まれなかった運の良さに感謝しながらも、運悪く命を
落としてしまった人々の冥福を祈る。
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by tk-cafe | 2006-07-12 09:17 | 日々のできごと | Trackback(1) | Comments(6)

earth garden 


今回も行って来ました『earth garden”夏” ピースフルサマー アジアン夏祭り』
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天気が微妙だったので、心配してましたが何とかもってくれました。
前回のアースデイの時よりは規模が小さかった分、人が少なくて
食べ物や飲み物が手に入れやすく快適でした。

Hちゃんのお店『アジアンプライド』に行ってHちゃんと久しぶりの会話を
交わしてから場内を周ります。

相変わらず国籍、職業、年齢不詳の方々が多数ご来場されておりました。
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いつも仕事の前に参加していた為にアースガーデンに来ても、毎回ビールを
飲めないと言う最悪な事態でしたが、今回は休みに合わせて行ったので
数種類のビールを楽しみました。

偶然にも先日、恵比寿の家にお邪魔したO氏がいたので声をかけて
行動を共にする事に。
それにしてもこのイベントは偶然の再会が多い。

ヘンプビール、ガンジャブラックビール、などを飲み微妙な味にもかかわらず
雰囲気で美味しいと言う事にして他のビールを探していると、戦争真っ只中の
パレスチナビールと言うものが目に入りました。
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                                  ※酔っていた為ボケてます


日本国は今、朝鮮民主主義人民共和国からミサイルが飛んで来るかもしれないと
大騒ぎをしています。

しかし、現実にミサイルが雨のように降って来ている地区が世界にはあると言うのに
どこか遠くの国で起こっていると無関心ではないのだが、そこまで危機を感じない。
イスラエルと言う国自体は日本から遠く離れた場所にあり、身近には感じませんが
イスラエル人達は旅先でよく見かけたので、少し不思議な感じがしてしまうのです。

今回の問題も日本から遥か遠くの国からしたらたいした問題ではない
のかもしれないという想いがよぎります。
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日本は平和な国です。

いや、平和な国でした。


でも、もう今までの日本ではいられない時期が来ているのかも知れない、
と言う現実を日本国民は気付き始め、そして
覚悟しなくてはいけない時が近づいてるのでしょうか。
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by tk-cafe | 2006-07-09 23:00 | 日々のできごと | Trackback | Comments(2)

黄色い水


零時を廻るか廻らないか位のカトマンズはもうすでに閉店してる
店も多く、道行く人も少なげだった。

マイホームゲストハウスに着いたがすでにシャッターが閉まっており
仕方なく別のゲストハウスを探す。

安そうなゲストハウス(200ルピー)を見つけて、中に入ると無愛想な中国人の
スタッフが対応してくれた。
部屋に通され、ライトをつけるがずっと瞬きしてる状態でちゃんと点かない。
フロントまで行ってとなんとかしてくれと頼むが、接触の問題なのか
相変わらず電気はまともに点いてくれない。

するとワンランク上の部屋を同じ値段で泊らせてくれると言う。
以外に良い宿なのかも知れない。

やっと荷物を降ろしベットに横になる。

危うく寝てしまいそうになるがせめて顔だけでも洗ってから寝ようと思い、
蛇口をひねるが、薄黄色い水が出てくる。
その内透明になるだろうと思って出したままにするが、延々と黄色い水が
出てくるばかりで透明になってくれない。

顔すら洗う気も無くなり、再びベットに倒れこんだ。

カトマンズを出発したのが数週間前ではなく数日前のような気がしてくる。
数週間の期間があっと言う間の出来事のように思えるのだ。


この時点で、バンコクに戻る航空券の日付まで残り5日だった。
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by tk-cafe | 2006-07-06 11:12 | ネパールの旅 | Trackback | Comments(4)

「積み荷のない船」を聴きながら


3年前にカンボジアを旅していた頃知り合ったO氏とK氏。

年に1度か2度程飲む機会がある。

今回はO氏が住んでいる恵比寿の街へ繰り出した。
良い感じの立ち飲み屋で会話が始まる。
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話の内容と言えば、今まで行った事のある国の話、そして次に
行ってみたい国や、行くであろう国の話。

尽きる事は無い。


恵比寿の街が夕闇に暮れた頃にO氏の家に場所を移す。
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男3人で料理を作り、酒を飲み音楽を聴く。

3人とも井上陽水が好きなので、聴きながら酒と音楽に酔う。
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次はどこで会う?


誰かが取り留めなく言った言葉に色んな意見が飛ぶ。


「サイゴンは?」
「ミャンマーって誰も行った事ないんじゃない?」
「ブエノスアイリスがいいね」
「カオサンは絶対あきませんよ」
「ハワイもあり」
「ラオスの南部も捨てがたい」

個々に勝手な意見が飛び交う。
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しかし、この3人でいると実現できそうな気がするのが不思議だ。
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by tk-cafe | 2006-07-03 02:29 | 日々のできごと | Trackback | Comments(2)

峠の向こうには


スネて席に座っていると続々と乗客が乗り込んでくる。

隣に座ったのはいかにも怪しい髭ヅラの男だった。
ほほう、この男がオレの金を奪おうと言うのか?と身構える。

しかしすぐにその席は4人家族がやって来て、後ろの席は僕とその家族
が占領する事になった。

この時点で睡眠薬で眠られる心配は無くなった。
家族が盗難に加担してるとは到底思えないし、前に怪しい?男が座っていたが
この席の配置では不可能だ。

それにイマドキそんな事をしてるのはタイ南部を往復している格安バス位
だろう、と急に気持ちが変わった。

ここからはその家族と日本語を教えたり、ネパール語を教えて貰ったりと
和やかな雰囲気なままバスは走った。
しかもその家族は父・母・姉・少し離れた歳の弟、と全く僕の家族構成と同じだった。
長男で弟である特有のワガママ振りもそっくりだった。

写真を撮っても良いかと聞くと、快くOKしてくれた。
一枚目は親父の顔がデカイせいか写真に入り切らない。
親父にもっと4人近寄ってくれ、と頼む。(単純に親父の顔がでかすぎる)
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バスはナラヤンガートを経由して、ひたすらカトマンズへ向かう。

ほぼ山道だったがバスは軽快に走り続け、食事休憩をした時に
面白い物を見つけた。

竹で作ったブランコである。
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のどかだな・・・と思いながら再びバスに乗り出発する。

この辺りから順調だったバスの旅が急に狂いだ出した。
マオイストの検問は度々あったので少し位の渋滞は何回もあった。

しかし、今回のはレベルが違う。

全くと言って良いほど動かない時間が長いのだ。
少ししてからちょっとだけ動く、そして止まる、また動く、これの繰り返しだった。
それでも、まぁ夕方には着くだろう、と考えていたが甘かった。

太陽が少しづつ傾きだし、気温が低くなってくる。
やがて夕方が訪れるも状況は全く変わらない・・・。

しかもこのバスはミニバスなので席も狭いし一番後ろの席なのでリクライニング
も倒せない有様だ。
本当にエコノミー症候群になるのではないかと想うほどだった。

道をくねり、峠を越えて視界が拓けると光がたくさん見えた。
カトマンズの街かな?と想ったすぐ後にその期待は絶望に変わった。
遥か彼方まで延々と車のヘッドライトが続いている。

その時は本気で「オレに睡眠薬を誰か盛ってくれ!」と思った。


真っ暗になったカトマンズに着いたのが出発して17時間後だった。
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by tk-cafe | 2006-07-02 10:36 | ネパールの旅 | Trackback | Comments(6)


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